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Kanelbulle (シナモンロール)

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 今日は大学の授業がなく、仕事もお休みをいただいて、久しぶりに平日の昼間を自宅で過ごしています。明日は大学で実習についての報告発表をしないといけないので、今その準備をしているのですが、だんだん煮詰まってきたので息抜きに日記を書くことにします。といっても、またまた食べ物ネタですが。
 スウェーデンの代表的なおやつといえば、カネールブッレ(シナモンロール)です。カフェなどにも必ずおいてあるし、セブンイレブンや駅の売店の前を通ると、ふわーとこのシナモンロールの香りがします。ここ最近、職場の同僚に教えてもらって何度か焼いてみたのですが、案外簡単ですっかり気に入りました。写真は2度目に焼いたときのもの。なかなか美味しそうでしょ?
 このパン、映画「かもめ食堂」にも出てきますね。きっとフィンランドでも、ノルウェーでもデンマークでもよく食べるおやつなんでしょう。スウェーデンにやってきたのは1920年代。第一次世界大戦後、材料となる小麦粉や砂糖、バターが十分に手に入るようになってからのようです。スウェーデンで女性が選挙権を手にしたのが1921年だから、女性たちが政治について熱く語り合ったテーブルの片隅にも、ひょっとしたらこのシナモンロールが並んでいたかもしれません。
 ちなみに、こちらではシナモンロールを焼く男性が多いのに驚きました。スウェーデン学校の友達の夫3人、カリムの職場の同僚2人のお手製ロールをご馳走になったことがあります。計5人で「多い」と騒いではいけないかもしれませんが。(笑)

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シナモンロールに欠かせない材料のひとつ、カルダモン(写真左端)を小麦粉に混ぜると、とってもいい香りが広がって幸せな気分になります。写真中央は焼くときに便利な紙カップ。右端はロールの飾りにのせるパール砂糖です。

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オーブンで焼く前のロールたち。小麦粉約800gでミニロールが40個できます。焼いた後、冷凍して保存すれば、ちょっと小腹が空いたときなどに便利です。

【シナモンロール】
 
 材料

 小麦粉(薄力粉) 850g うち50gは打ち粉に使います。
 生イースト 50g
 牛乳 500cc
 バター 150g
 砂糖 100g
 塩 小さじ2分の1
カルダモン 大さじ1
 卵1個
 パール砂糖
 
 (ロールの間に塗るシナモンソース)
  シナモン 大さじ2、バター120g、グラニュー糖100g

  作り方
  1)鍋にバター150gを溶かし、牛乳を加えて37℃になるまで温める。
  2)大きいボールにイーストを手で細かくくずした後、1)を流しいれる。
  3)小麦粉、砂糖、塩、カルダモンも2)に加える。
  4)3)を手で10分ほど辛抱強くこねる。結構な力作業です。
  5)ラップして30分ほど発酵させる。
  6)この間にシナモンソースの材料を混ぜておく。
    バターは室温にしておくと楽です。
  7)5)が発酵したら、生地を4分の1に分けて、一つずつ5mmの厚さに
    なるよう伸ばしていきます。伸ばす前にある程度四角に整えておくと
    形が作りやすいです。幅は15cm~20cmにするといいでしょう。
    ※生地がかなり柔らかいので、ここで打ち粉を使うと伸ばしやすいです。
  8)生地の上に6)のソースを薄く延ばして塗り、手前から向こう側に
    生地をロールします。
  9)ロールを包丁で幅1.5cm~2cmに切り、紙カップにのせて、さらに
    30分発酵させます。
    (残りの生地についても7)~9)の作業を繰り返します。)
  10)30分発酵させたら、溶いた卵を刷毛でロールの上にぬります。
  11)パール砂糖を表面に振りかけて、250度、8分ほど焼きます。

  第二次発酵を待っている頃に時間をみて、10分ほど前からオーブンの
  スイッチを入れておくと効率的です。
Commented by さくら at 2008-01-17 18:52 x
まあ、なんて美味しそうなんでしょう!シナモンロール大好きです。アメリカでは、焼く前の状態のシナモンロールが冷凍されて売っていますよね。スウェーデンには、シナモンロールミックスみたいなのが売っているんですね。日本でもあるのかな?あれば、簡単に作れるのに。。。
Commented by tsumugu-img at 2008-01-18 05:18
これがねえ、まあ美味しくできたのでございますよ。さくらさんにも食べてもらいたかったな。シナモンロールといえば、北米というイメージだよね。アメリカやカナダのショッピングモールに行くと、ポップコーンかシナモンロールの香りがするよね。

ところで、写真の説明がなかったので付け加えましたが、シナモンロールミックスみたいに見えるあの箱は、実は紙パックの箱なんです。となりはパラパラふりかけるパール砂糖。ごめんね、分かりにくくて。

レシピも最後に書き足したので、ぜひ勉強の合間に作ってみて。カルダモンの香りで癒されること間違いなし!
Commented by さくら at 2008-01-18 08:11 x
レシピどうも有り難う!時間のあるときに作ってみますね。
Commented by よみ人 at 2008-01-19 05:16 x
この前一緒に作らせてもらった時にメモするのを忘れてたので、レシピ助かります!
ほんと簡単で美味しかったですよね。
あぁ、また食べたくなる・・・。
狭い我が家の台所でできるかわからないけど、挑戦してみようかなぁ。
Commented by tsumugu-img at 2008-01-19 06:10
レシピ渡してなかったですね。ごめんなさい!この前はよみ人さんにロール作業をほとんどやってもらって私も楽でした。発酵した生地がふわふわで、赤ちゃんの肌のように気持ちよかったなあ。カルダモンの香りといい、生地の感触といい、やっぱりこの作業には癒しの要素がいっぱいあると思いませんか。ぜひ自宅でもお試しください!
Commented by ゆん at 2008-03-23 19:01 x
これって、簡単!?作り方 1)から温度管理があったり、力作業があったり・・・。私には、シフォンケーキが限度なのかも。あれは、泡立てて、混ぜたら終わりだからね・・・。でも、シナモンロールって美味しいよね。大好きです!「いつか」のために、レシピだけはコピーさせてもらうね。
しかし、北欧のおやつとは知らなかったわ。日本では、ハワイの「シナボン」が有名になって、その後、ミスドでも出たんだけど、知ってる?結構気に入ってたのに、今は完全に消えちゃいました。6個くっついたミニロールがフワフワで美味しかったのよ!復活して欲しいわ。
Commented by tsumugu-img at 2008-03-24 07:29
ゆんさん、いらっしゃいまし。そうね、ケーキよりはちょっと力作業が入りますが、この生地をこねるのは結構癒し効果があるのよね。カルダモンの香りもいいし、土いじりをしているような手の感触が楽しいです。何より、一度に40個くらい作れるので、長く楽しめるのがメリット。ぜひ一度お試しあれ!

シナボンは初耳です。どうしてボンって言うのかな。
by tsumugu-img | 2008-01-17 00:54 | 食いしん坊万歳 | Comments(7)

2004年にスウェーデンに移住。イギリス留学中に出会ったクルド人とストックホルムで暮らしています。ブログの内容はスウェーデンのことに限らず、クルド人家族のこと、スウェーデンから見た日本などいろいろです。苦労して行き着いた今の職業は看護師。日々の生活の中で感じることを自由気ままに発信しています。


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